【ALUbum】JTBアルムナイ: 込谷美香さん

2018年12月13日

PROFILE

マゼラン・リゾーツ・アンド・トラスト株式会社
エグゼクティブ・コンシェルジュ
込谷 美香(こみや みか) 

さまざまな企業のアルムナイをその想いとともにご紹介していく企画「アルムナイ・アルバム」。今回は、JTB アルムナイの込谷美香さんにご登場いただき、卒業後も「旅」に関わり続ける想いとメッセージをいただきました。

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JTB への入社の経緯

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今でも年賀状をやりとりしている小学生の恩師の一言が、いつも頭の中にありました。国語の授業で朗読をした際「美香ちゃん、上手ね。将来は、アナウンサーね!」と、褒められたこと。

きっと子ども心に、とても嬉しかったのでしょう、これが「話す仕事」というものを意識したきっかけとなりました。高学年になると放送委員会に入って校内放送で喋るようになったのを皮切りに、大学でも放送研究会に入って、ラジオ番組で話をしたり、ナレーターや司会、ラジオ局のお仕事をしたり、「話す仕事」に魅了されるようになりました。

就活では当然、ラジオのパーソナリティーが第一志望。地方局も受けて回っていたのですが、試験当日ではなく三日前に現地入りして、その地元を知るようにしていました。地元の人たちや、観光箇所などに触れることで、試験よりも旅することが楽しみにもなってきて、「あ、私って本当に旅行が好きなんだな」って改めて思いました。

ラジオ局以外受けていなかったので、「旅行会社を受けてみようかな」と思うようになり、JTBを受験。私の家族は、揃いも揃って旅行好きで、昔から JTB を利用していたので、小さな頃から「旅行会社と言えばJTB」と思っていたくらい特別な会社でした。

旅は、人の視野を広げ、人と人とを繋ぎ、日本を越えて無限大の感動と発見を与えてくれるものだと思っています。Face to Face のコミュニケーションを通して、好きな旅、人、世界を感じるのです。

人が好きでお話することも好きなので、最終的に内定をいただいていた放送局ではなくJTBに入社しました。

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JTB 時代(2005年→2017年)に携わった仕事

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入社して最初の配属は、神田支店で法人営業を担務。国内旅行をメインに、一般企業の職場旅行、大学の旅行などのお手伝いしていました。続いて、渋谷支店では海外店頭販売を経験。格安航空券、パッケージツアー、海外ウエディング、高額ツアーと、渋谷らしく学生からシニア世代のお客様まで幅広く対応させていただきました。

そして、最後約8年は、富裕層マーケットのオーダーメイド旅行部門「ロイヤルロード銀座」に勤め、最後はチーフコンシェルジュをしておりました。オーダーメイド旅行ですので、お客様の一つ一つの思いを形にし作り上げていく、まさにonly oneの旅をお作りしておりました。

たとえば、カンボジアの遺跡や鍾乳洞を貸し切ってのパーティー、パリ空港貸切ガラパーティー旅行、ミシュラン星レストランを巡る旅など、個人や少人数グループの旅行をコーディネートしていました。時に、お客様と旅をご一緒させていただき、一緒に感動する景色を何年も見させていただいたのは、今でも思い出深いです。

天職だと思える仕事に出会い、約10年連続「ピナクル」と呼ばれる業績表彰式で選ばれ、最終的には「プラチナステータス」という(当時の)最高位まで獲得することができました。

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JTB を退職した経緯

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JTBという大きな組織のもと、12年間、法人、カウンター、オーダーメイドと、いろいろな旅行に携わらせていただいく中で、特に「オーダーメイドのラグジュアリー・マーケットを極めていきたい」という想いが固まってきました。

そんなキャリアプランを漠然と思い描いていると、本当に自分でも驚くくらいのタイミングで、好きなホテルや旅に特化した環境に巡り会いました。

JTB には愛社精神しかなく、お客様はもちろん、先輩も後輩も、恵まれた環境で仕事をさせてもらっていたからこそ、直前まで本当に迷いました。それでも、「挑戦するしかない」と、まるで恋心のような情熱に突き動かされてしまったんです(笑)。

JTBでは昇格の役職になる予定でした。普通に考えると、JTB のような最大手から、ベンチャーへ行くなんてと、色々なご意見をいただきました。タイミングもタイミングでしたので、色々ありました。転職活動すらしていなかった突然の出来事でしたので、自分自身でも、辞める日まで実感がありませんでした

人生一度きり。

周りの人が想像する退職の理由は、色々だったと思いますが、本当に信頼している方達には、自分の正直な思いをお話させていただきました。

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現在の仕事/取り組み

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弊社マゼラン・リゾーツ・アンド・トラスト株式会社は、20年前にAMANホテルを日本に普及させた旅行会社になります。ラグジュアリーマーケットは、日本では、とてもニッチな世界ですが、海外では選択肢として、知っている方が多いのが現状です。大手旅行会社がお取り扱いしている場所ではなく、日本人があまり行かない場所や、知られていない場所に特化しています。

個人的には、ホテルがすごく好きで、AMANは、各ホテルのGMが認めてくれるくらい特にjunkieです。各都市のホテルを沢山見て回ったり、SPAもマッサージを勉強するために視察したりしています。ラグジュアリー=高額、キラキラしたなどではないと思っています。価値ある旅の創造”にかける情熱とそんな旅によってもたらされる”価値ある経験”こそが、 より豊かな人生を演出してくれます。

ご縁あってめぐり逢えたお客様の、唯一無二のコンシェルジュとして、ヒアリングをきちんとさせていただき、そのお客様の趣味、癖、好みを把握したオーダーメイド旅行。他にもゴルフ旅行、インバウンド、今話題のHonda jet、ワイナリーの購入などのお取り扱いもしております。

Beyond Imagination

人は、物欲も食欲も色んな欲がなくなっても、最後亡くなるギリギリまで、思い出は作りたいと思うものだと実感しています。お客様が、人生を色鮮やかにしてもらえるよう、旅のコンシェルジュとして、ライフプランナーのようにお手伝いを精一杯させていただきたいと思っています。

個人的には、日本酒や茶道を勉強したり、「日本文化を世界に」という考えのもと、色々日本の伝統工芸も世界に伝える架け橋になれればと。

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JTB とのリレーション/アルムナイ同士のネットワーク

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ちょうど退職して一年半になりますが、JTBの同期や先輩や同僚たちとは、情報交換をしたり、飲み会や食事に行ったりと、変わらぬお付き合いをしていただいています

それから、弊社は個人のお客様のご旅行がメインですので、大規模な企業案件は、法人営業時代お世話になった先輩方に相談してお願いすることもあります応援してくれている元上司や仲間への感謝の気持ちも込めて、同じ業界で盛り上げていければと思っています。

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古巣 JTB へのメッセージ

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旅行会社が天職だと思えたこと、オーダーメイドに特化しようと思ったこと、それは12年というJTBでの時間があったからこそです。自由に、沢山の経験をさせてもらった結果、ラグジュアリーマーケットを極めたいと思うようになりました。このタイミングでの新しい一歩がどうなるかまだわかりませんが、JTBのOBとして恥じないよう、自分らしく旅を追求していけたらいいと思っています。

転職は裏切りでもなく、応援団だと思います。最大手だからこそ応援団は沢山必要かなと思っています。旅行業界の未来を明るくする先駆者として、一ファンとして応援したいです。そして、自分も今の仕事を頑張りたいと思っています。

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編集後記


アルムナビ編集長
勝又 啓太

たとえどんなに古巣に感謝してたとしても、その想いをアクションにつなげられる人は多くありません。「辞めた後にできることなんてない」「状況もわからないし、余計なお節介だと思われるかも」「そもそも誰に言えばいいのやら」など、躊躇する要因には事欠きませんから。

その点、込谷さんは、自ら古巣であるJTBにアプローチし、JTBの得意とする大規模の企業案件をつないでいます。込谷さんは、自らの「旅」を追求する中で、たまたま JTB という「組織への所属」はなくなったものの、想いは変わっていなかったわけで、だからこそ、自然なことだったのかもしれませんが。

人生百年時代の到来で、一社にとどまらないキャリア観へとアップデートが求められていますが、込谷さんの古巣との関係性は一つのモデルケースと言えるでしょう。