企業のアルムナイ施策は大学の同窓生向けサービスから学べ!

2018年10月25日

企業がアルムナイ・リレーションを構築していくうえでの大前提は、「企業とアルムナイがWin-Winの関係性であること」。しかし、どうしても企業側のメリットばかり先行してしまい、アルムナイ側がメリットを抱けず、うまくいかないといったケースが多々あります。

そこで今回は、これまでの各社の取り組み・事例紹介とは趣向を変え、アルムナイ側のメリットに関するアイディアと視野を広げるべく、原点(「アルムナイ」の語源)に帰って大学の同窓生(卒業生)向けのサービスや製品に注目してみました。

それでは早速、国内外の大学の事例を紹介していきます。

 

アルムナイ向けクレジットカード

 

早稲田大学 Alumni JCB Card

https://www.jcb.co.jp/ordercard/teikei/wased_card.html

京都大学カード

http://www.kucard.kyoto-u.ac.jp/

Stanford Alumni Rewards VISA® Credit Card

http://www.laurelbeyers.com/stanford-fcu/

https://alumni.stanford.edu/get/page/perks/creditcard

UCLA credit card

https://personalize.bankofamerica.com/ucla/

https://alumni.ucla.edu/email/sponsors/2013/apr-bank-of-america/default.htm

The Harvard Alumni Card

https://harvardcard.com/

 

アルムナイやその他大学関係者向けに発行されるクレジットカードは、会員がクレジットカードを利用した手数料の一部が大学へ支払われることで、カード利用者に大学を支援してもらうことを主目的として発行されています。

参考: https://card-professor.jp/university-card/

とはいえ、このクレジットカードのメリットは大学側だけでなく、もちろんアルムナイ側のメリットも数多くあります。たとえば、早稲田大学のアルムナイ向けのクレジットカードの場合は以下のような特典が用意されています。

(1)大学施設が利用できる!
実はこのカードは早稲田大学の「大学図書館」(中央・戸山・理工・所沢)の入館証としても利用できます。

(2)「早稲田学報」をお届け!(年6回)
年6回発行される学報が自宅に届き、早稲田大学の現在の状況を気軽にキャッチアップできるしくみができています。

(3)六大学野球をはじめとした早稲田スポーツイベントにご招待!
人気のラグビー早明戦や六大学野球早慶戦など、早稲田スポーツのチケットを抽選でプレゼントしてくれるみたいです。

(4)講座受講料の割引!
早稲田大学が主催となっている(提携している)講座の受講料割引などの優待サービスが受けられます。

想いがあっても実際に行動するのは難しいもの。企業のアルムナイでも、「前職にはとてもお世話になったので、何かしらの形で還元したい!」と常々想いながらも、何をすればよいのかが分からずに立ち止まってしまっているパターンはよくあるはずです。

その点、このクレジットカードというツールは、普段の何気ない生活の一部を通じてお金というかたちで母校に還元できるわけで、アクションのハードルを下げるアイディアとして非常に画期的だと言えます。

また、アルムナイ自身にとっても、クレジットカードを使用するたびに愛校心を意識・醸成できる点でも、好循環につながるので、すばらしいスキームですよね。

 

アルムナイ向けEコマースサイト

 
ケンブリッジ大学


https://www.alumni.cam.ac.uk/shop

ハーバード大学


https://www.theharvardshop.com/collections/alumni

スタンフォード大学


https://www.theharvardshop.com/collections/alumni

まだ日本の大学ではなじみが薄いのですが、アルムナイ先進国である欧州やアメリカの大学ではアルムナイ向けのグッズを取り扱うEコマースサイトを設置しているケースが多いです。

イギリスの名門、ケンブリッジ大学のアルムナイ向けのEコマースサイトには、アルムナイしか買えない限定グッズも販売されていて、母校愛にあふれたケンブリッジアルムナイにとってはたまらないサイトとなっています。

スカーフやネクタイ、ボールペンをはじめ、普段の生活で活用でき、自然と誇りを醸成できるような、グッズを多数展開しているのです。

また、欧米の卒業生は、出身校名が入った「Class Ring / College Ring」と呼ばれる指輪を、卒業時に作り、以後身に着けるというカルチャーがあります。たとえば以下はハーバード大学の「College Ring」。ハーバードが掲げる「Veritas」が複数入っているのに加えて、「卒業年」が刻まれていますよね。

 


Class ring Graduation ceremony Harvard Business School College – college class rings @kisspng

実際、卒業後もビジネスシーンで指輪をきっかけに出身校の話題になったり、ステッカーを貼った車で出かけると、世代問わずアルムナイから話しかけられたりすることがあるそうです。

これは企業のアルムナイも同じで、「出身大学(出身企業)の見える化」によって、それがアルムナイ・ネットワークを広げる会話の切り口になったりする可能性につながります。やはり、「想いをカタチにすること」は重要なんでしょう。そういう意味では企業でEコマースサイトを開設するまで行かなくても、グッズを用意するというのは、お手軽かつ効果が期待できる施策と言えます。

ただし、「身につけ、日常使いしてもらえること」が必要条件です!

 

アルムナイ・ステッカー・キャンペーン

 

グッズの中でもお手軽なものとして思い浮かぶのがステッカー。実はハッカズークでは、パソコンやスマートフォンに気軽に貼ることができるサイズ感の、あえて企業のロゴを使わないカレッジ風のデザインを施した「アルムナイ・ステッカー」を提案しています。

しかも、先着企業様には無料で、オリジナルデザインのステッカーを100枚プレゼントするキャンペーンを実施中。本キャンペーンにて作成させていただいた、株式会社モバイルファクトリー、レジェンダコーポレーション株式会社、セプテーニグループのアルムナイ・ステッカーをご覧いただければイメージはつかめるかもしれません。

何から始めたらいいかわからない」という企業様も、「カジュアルにつながりを実感したい」という企業様も、このアルムナイステッカーによる「出身企業の見える化」を通じて、アルムナイ・リレーションの可能性をさらに広げてみませんか。

気になる方は是非こちらをクリックください!
 

編集後記


アルムナビ編集部
勝倉 直登

本記事を作成するにあたり、色々調べていく中で、「いかにカジュアルにつながるか」、つまり、「日常にアクションを落とし込むか」がキーになるんじゃないかと感じました。

さらに「愛はあっても動けていない」ということは、「パレートの法則(2:6:2)」から言っても大多数のアルムナイは動かない、ということです。愛がある人が動けば、他のアルムナイもつられて動くわけで、それだけアルムナイが動きやすい環境作りが、アルムナイ・リレーションの重要施策だということです。

今回の記事が、皆様の企業における、Win-Win の関係性構築のヒントになれば本望です!