金恵栄さんの退職ストーリー:公文アルムナイ

2019年03月06日

PROFILE

株式会社LITALICO LITALICOジュニア児童発達支援部マネージャー
金 恵栄 

2003年~2016年 株式会社公文教育研究会に新卒入社。社員の採用、育成ならびに公文式教室のコンサルティング、教室の先生採用等に従事。
2016年~2017年 NPO法人NEWVERYにて大学向け中退予防のコンサルティングに従事。
2017年~現在 株式会社LITALICOに転職後、発達の遅れや特性が気になるお子様向けの教室を展開するLITALICOジュニア事業部にて、エリアマネジメントを担当。HR領域では社員採用や育成、人事制度構築に携わる。

さまざまな企業のアルムナイをその想いとともにご紹介していく企画「アルムナイ・アルバム(ALUbum)」。今回は、公文(KUMON)アルムナイの金恵栄さんにご登場いただきました。

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公文への入社の経緯

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私は新卒でKUMONに入社しました。もともと就職活動では、発展途上国の開発援助をはじめとする「国際協力に関する仕事がしたい」と考えていたので、民間企業に就職するつもりはあまりありませんでした。そんな中、たまたま大学で開催されていた就活セミナーにKUMONのブースがあり、覗いてみたところ、「教育で世界平和に貢献する」と採用担当の方が力強く語っていたことに衝撃を受けたのが出会いです。今でこそ、企業の社会貢献が当たり前に問われるようになりましたが、当時は「企業も売り上げのためでなく、社会貢献のために存在するんだ」と新しい発見をしたような思いになり、その後はKUMONの様々な社員に会う中で、皆言葉は違えど、本気で「子どもたちの教育を通じ社会を変えていく」と思っているのだと感じて入社を決めました。

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公文時代(2003年~2016年)に携わった仕事

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どの部署も楽しく学びの多い日々でしたが、入社2年目から7年半やっていた社員採用の仕事は社内外含め沢山の出会いがあり思い出深いです。

自社の社員採用では「採用を科学する」ことを目標に大規模な分析を行い、新たな採用手法を取り入れ採用プロセスも大きく見直しました。外部とは、大学との産学連携や他企業とのプロジェクトの実施にも力を入れていましたね。

KUMONでは「『公文式』の学習を通じて、子どもたちの学力はもちろん、自己肯定感や新しいことに挑戦する意欲を育みたい」と考えているのですが、それは採用の仕事においても同じだと思いながら、取り組んでいました。目の前の学生が就職活動を通じて自分の強みに気づいたり、今後チャレンジしたいことがクリアになっていくと嬉しいなと。あとは単純に、自分が社会人になってみたら、思っていた以上に仕事が楽しかったので「社会人って楽しいよ~、みんな恐れずに飛び込んできて~!」と日々思いながら、採用担当の仕事をしていたような気がします。

今思えば、やってみたいと思ったことを自由になんでもやらせてもらえる環境だったので、社内で見守ってくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

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公文を退職した経緯

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退職の最初のきっかけは、父が病気で亡くなったことでした。57歳という年齢だったので「人の一生はいつ終わるか分からない」と強烈に思わされたことと、亡くなる前の約1年間は平日は仕事、週末は父のいる実家に行き来する日々でまったく休めなかったので、少し休みたいと感じていたのもあります。そして家族で過ごす時間が有限だと感じた時、当時すでに結婚していたこともあり、このまま総合職として転勤を続けていいのだろうかと迷いが出てきていました。会社からは地域限定総合職への転換も薦めてもらいましたが、13年間、総合職としていろんな部署や地域で働く中で仕事のやりがいや面白さを実感していたので、踏ん切りがつかず、「一度環境を変えてみよう」と思い退職を決意しました。

たくさんの方々と何度も話し合いを重ね、最後は皆さんが受け止め送りだしてくださったことがとてもありがたかったです。

印象に残っているのは、退職前に採用チーム時代のリーダーから「あなたを慕って入社した沢山の後輩たちがいる。彼らが不安にならないように心がけてほしい。」と言われたことです。後輩たちには退職の経緯を丁寧に伝えるように心がけましたし、退職後も大切な後輩たちに対して恥ずかしくない生き方をしよう、と気持ちが引き締まりました。

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現在の仕事/取り組みについて

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退職後は教育系NPOで1年間働いた後、現在は、株式会社LITALICOで「LITALICOジュニア」という、発達の遅れや特性が気になる子ども向けの教室を展開する事業部のマネージャーをしています。LITALICOは「障害のない社会をつくる」というビジョンを掲げていて、「社会の側に、人々の多様な生き方を実現するような価値観やサービス、技術があれば障害はなくしていける」という考えを持って事業を展開しています。

転職して驚いたことは、日々決断とトライアルのスピードがとにかく速いことです!自社のサービスを進化させていくことはもちろんのこと、福祉業界全体をより活性化し、社会全体を変えていこうと新たな事業を生み出し続けているところがすごいなと思います。

マネージャーとしては、担当エリア内5チーム60名の社員を管掌しています。

サービス提供やチームごとの目標達成のプロセスを通じて、エリア内の社員やチームリーダーが成長していく姿を後押しするところにやりがいを感じています。

他にはHR領域の仕事として、新しい人事制度や施策づくりにも携わっています。事業部内だけで900名近い社員がいるので、LITALICOらしい人事制度にしていこうとプロジェクトメンバーで奮闘しているところです。

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採用チーム時代の思い出の資料とともに

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公文とのリレーション/アルムナイ同士のネットワーク

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ありがたいことに、KUMON時代の方々とは今でもずっといいつながりが続いています。先輩後輩問わず、いろんな機会に声をかけてもらいますし、お世話になったリーダーの皆さんには今もマネジメントの相談をしてアドバイスをもらっています。あと同期の存在は大きくて、くだらない話も真面目な話もしながらいつも元気をもらっていて心の支えですね。

仕事面では、KUMONとLITALICOは取り組んでいる領域が近い分、課題も共通することが多いので、LITALICO内で新規事業や新しい施策を始める際、KUMONの社員と情報交換する機会をつくったりなど、少しずつつながりを作っています。

KUMONは昨年創立60周年を迎えたのですが、今年の2月に行われた創立記念イベントの場にLITALICOの上司と私もゲストとして呼んでいただいたので、この機会をきっかけにさらにつながりをつくっていけたらいいなと思っています。

アルムナイも集まる機会が少しずつ増えてきて、いい情報交換の場になっています。

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公文へのメッセージ

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KUMONには感謝しかないですし、もともと大好きでしたが、退職した今はよりいっそう大好きになっているかもしれません。本当に素敵な会社なんです!

世界に広がっているKUMONメソッドは学習法として本当に素晴らしいですし、これだけ歴史を積み重ね世界中に展開しても、「公文式」に込めた思いがぶれないのは、日々そこに向き合っている先生や社員という「人」の存在があるからこそなんですよね。そのすごさを退職してから、より一層感じています。

社会がどんどん変化する中で、教育のあり方も変わってきていますが、そんな中でKUMONがいつの時代も、子どもたちにとって未来を切り拓く力を与えられるメソッドであり、人の集まりであってほしいなと願っています。

私自身も新しい挑戦が日々続いているので、その挑戦を楽しみながら成長していくことで、お世話になった皆さんに恩返しできればと思っています!

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新入社員研修時代、同期と大阪城公園に遊びに行った時の思い出の1枚

 

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編集後記


アルムナビ編集部
勝倉 直登

「会社を退職した後も、お互いに相談し合い、情報交換をし合う。」

これは1つのアルムナイ・リレーションのモデルケースなのですが、金さんが実行・実現できているのは、公文時代に築いた信頼関係はもちろんのこと、仕事上の付き合いを超えた「人としての信頼・つながり」があったから、お話を聞く中でそう感じました。

在籍時から、「この人とはずっとつながっていたい!」と思われるような関係性を築くことが、やはり退職後にアルムナイ・リレーションを築く1つのヒントになると改めて感じたインタビューとなりました。

 

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