【ALUbum】リクルートキャリアアルムナイ: 宮本滉大さん

2019年03月19日

PROFILE

for Startups株式会社
産学連携・起業支援担当 ヒューマンキャピタリスト
宮本  滉大

2014年 株式会社リクルートキャリアに新卒入社。市場営業部において、中小・ベンチャー企業のリクルーティングアドバイザーとして従事。その後、大企業の採用支援も経験し、3年目にプロパー最速の全社MVP表彰を受賞。その後、VCとのスタートアップ協働支援をテーマにVMA(ビジョン・ミッション・アワード)に出場。そして、2017年7月リクルートホールディングスMTL(メディア・テクノロジー・ラボ)に新規事業プログラムNew Ringにて出向し、新規事業開発に携わる。その後、2018年5月にfor Startups株式会社にジョイン。成長産業支援をビジョンに、起業支援・産学連携のサービス担当に携わっている。

さまざまな企業のアルムナイをその想いとともにご紹介していく企画「アルムナイ・アルバム(ALUbum)」。今回は、個人のキャリアと企業の人材戦略に向けた支援サービスを提供している株式会社リクルートキャリアアルムナイの宮本滉大さんにご登場いただきました。

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リクルートキャリアへの入社経緯

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理系学生で、研究活動も充実していて忙しかったため、就活解禁まで就職に関する情報収集はまったくしていない情報弱者でした(笑)。一方で、父親が大手金融でバリバリ働いていたこともあり、研究者になるよりは早く社会に出たいという気持ちが強く、解禁してからの就活はきっちりやったと思います。その時はどうしても大手に行きたいという気持ちが強かったので、業界上位3位を受けまくるという典型的なミーハーな就活をしていたと思います。ただ、全然面接がうまくいかず、「学生時代頑張ったことや志望動機を予め暗記して同じようなことを面接で話して、なんの意味があるんだろう」と思いつつも、内定をもらうことをゴールにして、必死に考えなきゃという状況でした。その時、リクルートキャリアが唯一理系学生向けの新卒斡旋サービスをやっていることをたまたま知り、このサービスが私の就活の転機となりました。

実は、その斡旋の過程で「宮本さん、うち合ってると思うよ」って言ってもらえて、このサービス経由で、リクルートキャリアを受けさせてもらったんですよね。キャリアアドバイザーもとても真剣に話を聞いてくれて、名前だけは知っていたリクルートがどのような会社なのかより興味がわきました。また、母校である立教大学の峰岸さんが社長をしているということも印象的でした。

面接を受けていくうちに、他社の面接とは一線を画した面接に衝撃を受けたことを明確に覚えています。たとえば、「あなたはどういう人間なのか」「これからどんな社会人になりたいのか」「宮本さんにとっての働くとは」などの深い質問をされ、どれも、私という人間に真剣に向き合ってくれた質問で、「こんな風に人に本質的かつ真剣に向き合える人に自分もなりたい」と強く感じましたね。なんというか、普通は出てくるであろう「リクルートがどういう会社」といった話題はは良い意味で、面接で出てこないんです。大事なのは、私がどうしたいのか。おかげで、面接が進むに連れて「自分は今後働くということを通じて、どういう人間になりたいのか」ということを考えていけるようになっていきました。最終面接官の酒井さんに、「自分はこういう生き方をリクルートに入ってできるようになりたいです」ということを胸を張って言えたことは今でも忘れられません。

こうして内定をいただくと、私にとってはもうリクルート以外に入社することは頭にありませんでした。今思えば、他の面接は偽りの自分でしたから。

本当に偶然に偶然が重なり、「まだ、ここにない、出会い。」をリクルートキャリアに作っていただき、リクルートキャリアに入社することができました。リクルートキャリア以外に入ってたら、今頃自分どうなってたんだろうって時々思います(笑)。本当に幸運でしたね。

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リクルートキャリア時代(2014年~2018年)に携わった仕事

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今の会社での仕事にもつながるのですが、思い出としては、ベンチャーキャピタルと協働してスタートアップを支援するという取り組みで、全社表彰とVMA(ビジョン・ミッション・アワード)をいただけたことですね。

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もともと、市場営業部にいたときに、社長1人の会社や、1人の採用に命をかけている中小企業を見てきてきた中で、採用というものの尊さを感じる機会が多くありました。

その後、大手企業の採用支援も担当する中で、大量採用の設計などにも携わらせていただきましたが、その両者の社会を見たときに、「かけがえのない採用をしたい企業」と「真剣に自分のキャリアに向き合っている人」のリボン図をレベル高くマッチングさせるような世界観を実現したいなと思うようになりました。そのきっかけを得たのが、ベンチャーキャピタルとの出会いです。彼らの採用で打ち合わせに行きましたが、実は投資先でCXOの採用をしているという話をいただきました。「これだ!」と思いましたね。資金を入れてかけがけのないCXO採用を検討している企業と、それを満たす真剣にキャリアを考えている人のマッチングを、世のベンチャーキャピタルと実現しようと思いました。この座組みを他のVCにも展開して、CXOの採用求人を顕在化させることに成功し、その充足と社会的意義の高さから、大きい表彰を複数いただくことができました。これをきっかけにスタートアップに興味を持ち、リクルートホールディングスで、spark(https://recruit-holdings.co.jp/news_data/release/2017/0116_17124.html)というスタートアップとリクルートのオープンイノベーションの新規事業にも関わらせていただきました。

すべてがつながっていった感覚がありましたね。

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リクルートキャリアを退職した経緯

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3つあります。1つは、リクルートホールディングスでの新規事業が撤退したことが大きな要因でした。私自身の未熟さもありましたが、会社に予算をつけてもらいながら、新規事業に取り組めたことのやりがいを強く感じており、また営業に戻るかという選択もありましたが、もっと大きな挑戦をしたいと思ってしまいました。

2つ目は、自分の中でリクルートではやりたいことをやりきったなという感覚があったことです。全社表彰と、VMA(ビジョン・ミッション・アワード)と、新規事業。これは私がリクルートの中で、手に入れるべき重要指標と思ってましたし、それを4年間で実現できたことは自分にとって大きな経験になりました。

最後に、何となくその時の自分にとって「働く」ということが、リクルートという枠を超えて、社会のためにやりたいからやるという、自己実現に根強く結びついていたことです。リクルートという素晴らしい会社が幸せにできている社会だけじゃない、まだまだ広い社会を多くの経験で知ってしまったし、自分は今後未来をより良くするような「働く」を実現するために、自分自身の名前で挑戦したいなと思いました。起業したいなとふんわり思ったのも改めて、このタイミングでした。

次のフィールドを純粋に求めたいと思ったし、リクルートという看板を外して、自分がどこまで勝負できるかに挑戦したいと思いましたね。

退職を伝えた際は、「もうちょっとやれることもあるんじゃないか」とも言っていただけましたが、自分の次のフィールドでの意思をしっかり伝えたところ、上司もそれを尊重してくれたように思います。

それまで、関わった社内の人たちや後輩にも送別会を開いていただき、改めて自分は本当に自分は良い会社に入ったなと感じました

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現在の仕事/取り組み

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for Startups株式会社は、日本の進化のためにハイブリッドキャピタル構想を掲げ、成長産業創出・支援を加速させているチームです。日本を代表するベンチャーキャピタルと多くのアライアンスを組ませていただいている弊社には、彼らからこれからの社会を創る起業家やスタートアップのご紹介をいただけるだけでなく、成長産業セクターに関するあらゆる情報が自然と集まる組織となっております。そして、優秀な人材のご紹介だけでなく、HRパートナーとして戦略的出資も同時に行っています。

リクルートの時に描いていた、こうなったらいいのにという姿をまさに実現しつつある環境で働いており、日々多くの起業家や投資家の方とコミュニケーションを取らせていただいています。

私は、起業支援と産学連携というサービスを担当しております。

スタートアップコミュニティにおいては、スタートアップに挑戦するだけでなく、自身で起業したくなるというケースが大いにあります。周りに素晴らしい起業家がいたり、自分の世界を実現するために真剣に働く人たちがそこにはいるからです。

そこで、起業したい方向けに、国内有数のベンチャーキャピタルであるインキュベイトファンドのキャピタリストとの壁打ちの機会を提供させていただいております。実際このサービス経由で複数の方がインキュベイトファンドの出資で起業にいたっております。

もう1つの産学連携においては、日本の大学に眠る、教授や研究者の有力な技術 ー 「大学技術」と造語で呼んでいるのですが ー それをオープンソース化し、共同経営者をご紹介して大学VCの出資のもと起業、事業化を支援するというのもです。

元々理系だった自分が就活をしていた時、なかなかその経験を面接で評価してもらえる経験がなく、苦い思いをしたことがあります。自分自身、創薬という本当に誇れる分野の研究をしていたので。ただ、今やっと理系の技術が世の中に本質的に必要とされ始めており、このプロジェクトをやりきることによって、理系の技術がより尊くなり、世の中の本当に困っている人の課題解決に結びつけたいと本気で想うようになりました。

落合陽一さんのような方を筆頭に、「技術の社会実装」という言葉が今、日本では大きなテーマになっていると感じています。インターネットサービスが主流を覇した今、技術を支援する組織の増加も伴い、リアルテック・デイープテック領域スタートアップの台頭には目を見張るものがあります。それを1次情報としてとらえる取り組みが、大学技術に対する共同経営者の紹介です。大学技術の社会実装に関しての課題は、「ビジネスがわかる共同経営者の不足」です。今後の日本の発展を大きくする左右するであろう取り組みに現職で挑戦したいということと、大学技術の公開や流通により、社会実装のためにあるべきマッチングをするという世界を、今後すべての大学で実現したいと思っています。現時点では、すでに大学技術がこの取組みで1社起業見込みです。

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リクルートキャリアとのリレーション/アルムナイ同士のネットワーク

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for Startupsに来てみて思ったのは、リクルートグループ出身の方がスタートアップ領域や起業家にはとても多いということです。これは本当に恵まれていることだなと感じています。「私もリクルート出身なんです!」というだけで、非常に親近感がわくし、語り合えることが多くありますからね。今は、リクルート出身でスタートアップにいる方のコミュニティを真剣に作っていこうと、リクルートキャリアの後輩と進めています。

そして、リクルートを辞めて改めて、リクルートという会社はすごいなと感じましたし、古巣や後輩にも何かできたらという思いから、週1で八重洲に飲みに行っています(笑)

直近では、リクルートキャリア初代社長の水谷さんに会いに、リクルートの先輩方とともに島根の海士町にもいきました。夜は、ずーっとリクルートの思い出語りですよ。

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また、最近僕が出した記事(https://www.wantedly.com/companies/forstartups/post_articles/147789)を見て、連絡をくれた後輩もいます。

ただ、僕がなにかを教えるというよりは、学びしかないんですけどね。やっぱりリクルートの人たちの「おれはこうしたい」「こんな社会を成し遂げたい」という言葉を聞いて、「やべっ、今自分の言葉で語れる本物の仕事できてるかな」って焦らされますし。スタートアップに来てみて、優秀な人達って本当にたくさんいるんですけど、周りに何を言われても社会のために自分がなにか成し遂げたいという「圧倒的当事者意識」を持ってる人は限られていると感じます。リクルートの人は、今後の挑戦をする際、この「圧倒的当事者意識」があることが一番の強みになると自信を持ってほしいです。中途半端なスキルより、とても大事なスタンスだと思っております。

直近、現職での仕事の関係から、リクルートと一緒になにかできないかという話を持っていったり、古巣とのやりとりは、今後もっと増えていくと思いますね。

社会の本質をとらえているし、変化にも柔軟。多くの領域をカバーしている。

リクルートと組めれば、なにかすごいことができるんじゃないかと思えてしまいますからね。

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古巣リクルートキャリアへのメッセージ

今でも多くの卒業生の方と話す機会がありますが、皆さん「生まれ変わってもリクルートに入りたい」ということを口を揃えて言います。私も本当に同じ気持ちです。リクルートに入って自分の人生が本当に変わりました。古巣には、感謝の気持ちでいっぱいです

就活生にも、「新卒で入るなら絶対リクルート」とよく言います。

それは、何よりも卒業生がリクルートに入れてよかったとみんなが思っており、これからの時代、1社による終身雇用は終わりを告げ、人口減少も続く中で、真に強さを持つ企業は、アルムナイのネットワーク・レピュテーションが高く、それを自社リソースに還元できる企業だと強く感じるからです。

私は、大学まではエリートの父を目指して、良い大学と良い会社を目指すという物差しで、生きてきました。そこには息苦しさもあったし、自分の人生を生きているのかどうかという葛藤も強くありました。リクルートの面接で、自分の人生を「働くを通じて生きる」ということを決意表明し、先輩方から教えてもらった顧客に向き合うスタンスや「お前はどうしたいの?」という問いかけ。すべてが血と肉になって、今の大好きな自分を作ってくれています。

辞めてみて気が付きましたが、こんな良い会社ないと心から思っています。色々在職時に迷惑かけた先輩や同僚、後輩の方々ごめんなさい(笑)。扱いにくいやつだった思います。とても反省してると同時に、当時向き合っていただいたことに本当に感謝しております。

今後は、リクルートOBに恥じない社会への価値提供と、古巣への恩返しをしていきたいと強く思っています

卒業して思うのは、「個の時代の到来」という中で、情報が溢れすぎている逆説的な状況があり、個を出せずに情報に振り回されるということが往々にしておきやすいなと。

そこで、古巣で学んだ当事者意識を持ててる自分の気持ちよさを最近強く感じます。

リクルートOBが一丸となって社会を良くしていくという世界を今後、絶対につくっていきたいと思っております。リクルートの方はもちろん、この記事を見ていただいた方、ぜひお話したいなと思っておりますので、よろしければFacebookの友達申請(https://www.facebook.com/kota.miyamoto.5)をお願いします。

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編集後記


アルムナビ編集部
築山 芙弓

宮本さんのエピソードは、古巣であるリクルートキャリアへの愛や感謝で溢れており、ひいてはリクルートキャリア・アルムナイであることへのプライドを感じました。

現在、ご自身は新しいキャリアを歩まれていますが、就活生に対し積極的にリクルートキャリアを勧められているとのこと。こういったアルムナイによる自主的なリファラルの動きは、古巣に対する信頼があるからこそですね!

「古巣への恩返しをしていきたい」「リクルートOBが一丸となって社会を良くしていきたい」と語り、インタビューの最後に自身のfacebookのリンクを貼られた宮本さん。在職時の面識の有無に関わらず、アルムナイ同士でつながり、共に何かやっていきたいという想い・行動からは、アルムナイとしての高い帰属意識を感じました。