【ソフトウェアクレイドル・アルムナイ】横田浩幸さんの退職ストーリー

さまざまな企業のアルムナイをその想いとともにご紹介していく企画「アルムナイ・アルバム(ALUbum)」。今回は、熱流体解析ソフトウェアの開発・販売から技術サポート、受託解析などの技術サービスを提供している株式会社ソフトウェアクレイドルアルムナイの横田 浩幸さんにご登場いただきました。

ウェストUCジャパン株式会社 ジネスディベロップメントマネジャー  横田 浩幸 さん
ウェストUCジャパン株式会社
ジネスディベロップメントマネジャー 
横田 浩幸  氏
アメリカの大学を卒業後、1年ほど他社で働いたのち2008年に株式会社ソフトウェアクレイドルへ入社。英語力や大学で学んだ機械工学・流体力学の基礎知識を活かし営業に従事。入社4年目には、国内・海外営業を兼務し、中国担当として営業支援に努める。2013年に退職し、現在はウェストUCジャパン株式会社にてソリューション営業を担当。クラウド型の遠隔コミュニケーションサービスを提供し、企業のスムーズな意思決定、持続可能なビジネスに貢献するべく奮闘中。

私とソフトウェアクレイドルをつなぐ3つのポイント

  • ソフトウェアクレイドルへの感謝:上司・先輩が忌憚ないフィードバックをくれ、成長の糧にできたこと
  • 退職後も活きるソフトウェアクレイドルで得たもの:仕事に向き合う意識、営業のイロハ
  • 退職後の関係性:当時の社長、現社長との年賀状のやりとり、元同僚との公私問わない関わり

ソフトウェアクレイドル(2008年〜2013年)への入社の経緯

アメリカの大学で3年生の時、留学生向けの就活イベントとして当時最大規模のボストンキャリアフォーラムに参加しました。私は理工系を専攻していて、ものづくりに関わるエンジニアの仕事を志していましたが、面接を受けた企業が自分に合っているのか、志望理由も曖昧でしたし、アメリカの大学院への進学も考えていました。

卒業後に一時帰国し、1年かけて大学院への進学準備をしながら、契約社員の仕事をしていました。その翌年、晴れて希望の大学院に合格したのですが、諸事情により進学を断念することになり、第二新卒として就職先を探すことにしました。転職エージェントの担当者から、「機械工学や流体力学の基礎知識を活かせるような、若手営業職の求人があります」と古巣ソフトウェアクレイドルの紹介を受けました。

「営業」といえばノルマが課されてキツそう、というイメージがあったのですが、熱流体解析分野におけるソフトウェアメーカーのパイオニアであること、ボストンキャリアフォーラムでもブースを見た覚えがうっすらとあったので、強い興味を持ちました。「人の役に立つ仕事がしたい」、その一心で飛び込みました。

ウェストUCジャパン株式会社 ジネスディベロップメントマネジャー  横田 浩幸 さん

ソフトウェアクレイドル時代に携わった仕事

ものづくりに関わる製造業の設計・開発担当者向けに、日本語での手厚い技術サポート、お客様のご要望をソフトウェアの開発者に伝えフィードバックする風通しの良さ、そしてサービスの柔軟なカスタマイズ性能を売りにサービスを提供し、外資系の競合他社がひしめく中で「日本代表」の意識が強くありました。

一番印象に残っているのは、入社4年目に国内と海外の営業を兼務したことです。中国語はほとんどできないので、最初は断ろうと思いましたが、留学経験で英語に問題がないということで、海外営業担当に白羽の矢が立ったようです。中国各地の販売代理店と英語でコミュニケーションをしながら、営業支援に努めました。

普段はメールのやり取りがほとんどだったのですが、お互い英語が第一言語ではなかったので細かい言葉の意味合いが相手の認識とずれてしまうことがあり苦労をしました。そのため、メールだけでなく電話会議の場を設けるなど、相互理解を深めることを意識しました。国内の業界、販売シェアと比べると、国産のソフトウェアを海外に広げるのはまだまだこれからだったので、とにかく導入実績を増やすためにバーター取引の交渉をしたり、個別調整も多く毎々苦労しました。また、中国出張では、北京、上海、南京と各地の販売代理店を行脚し、代理店主催のイベントで現地のお客様に対して、自社サービスの紹介など、退職まで貴重な経験をさせてもらいました。

また、入社して1〜2年の間は、上司や先輩方にも適宜同行してもらい、忌憚ないフィードバックを頂き、仕事に向き合う意識、スピード感、社外・社内営業の仕方など、自分の成長の糧にすることができました。

社員旅行でハワイに行った時の写真
社員旅行でハワイに行った時の写真

ソフトウェアクレイドルを退職した経緯

「ストレスは多少あるけど、いい人たちばかり」、「社員の奨励旅行などもあり楽しい」と感じる一方で、当時30歳を目前に「別の環境に身を置き、自分を試してみたい。」と感じたのがきっかけです。

古巣ソフトウェアクレイドルに退職の意思を伝えた際には、「営業のイロハ」、「自分でストーリーを描いて、お客様に価値を示し、成果を売る」ことを教えてくれた部門長、先輩方、どんな案件の相談にも親身に対応してくださった技術・開発チームのみなさんに申し訳ない気持ちになりましたが、もっとチャレンジングで成果主義な環境に自分の身を置いて成長したいという思いで、退職の意思を貫きました。

現在の仕事/取り組み

現在は、ウェストUCジャパン株式会社でグローバルに展開する中堅、大手企業を中心にクラウド型の遠隔コミュニケーションサービス、コラボレーションサービスのソリューション営業をしています。人々のコミュニケーションをテクノロジーの観点で支援できることに魅力を感じ、現職を選択しました。

企業コミュニケーションにおける電話、ウェブ、ビデオ会議から動画ポータルや配信などのデジタルメディアサービスまで、ワンストップでグローバルでのサポート、従業員向けのトレーニングを提供しています。「簡単にどこからでも誰とでもつながる」ことで企業のスムーズな意思決定、持続可能なビジネスに貢献するべく、活動しています。

プライベートでは、昨年春に第3子が生まれ、何よりも家族との時間を大切にしつつ、趣味のゴルフや自転車、走ること、泳ぐことも続けています。

ソフトウェアクレイドルのロゴ入りのノート
ソフトウェアクレイドルのロゴ入りのノート

ソフトウェアクレイドルとのリレーション/アルムナイ同士のネットワーク

ソフトウェアクレイドルの方とは、退職後も不定期ですが飲み会やゴルフのお誘いをいただいて会っています。歳の近い元同僚、数少ない同期のメンバーとはお互いの門出をお祝いしたり、付き合いの続いている方もいます。当時の社長(現在ご退任)、現社長とは毎年、年賀状の交換をしています。

また、退職後にソフトウェアクレイドルの経営陣、環境にも変化があり、外資系企業の傘下になったことから、その後の動向が気になっています。

ソフトウェアクレイドルへのメッセージ

今の自分があるのは、ソフトウェアクレイドルで揉まれ、創り上げた自分のスタイルがあるからこそだと感じています。一貫して人には恵まれていると心から思います。社会人としてのベースはみっちりソフトウェアクレイドルで培うことができたと自負しています。改めてありがとうございました、とお世話になった方々に感謝の言葉を伝えたいです。もし何か私にできることがあれば、微力ながら協力させて頂きます。

個人、企業としての目的地は各々異なりますが、目の前の目標に向かって日々チャレンジし、自らも変化し、健幸であり続けることが、ある種の恩返しだと考えています。

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編集後記

退職の際に申し訳なさを感じつつも、チャレンジしたいという気持ちを貫いたという横田さん。退職から数年が経つ今でも、当時のソフトウェアクレイドルの社長や現在の社長との年賀状のやりとりが続いていたり、横田さんご本人も古巣の動向をチェックするなど、互いに気にかけ合う関係のようです。「退職」で縁が切れず、時間が経ってもゆるくつながれる関係、とても素敵です。